taketake
"take"の基本概念は"to grasp and get"。根底に"have"の意味がある点では"get"と同じです。ただし"take"の方が"get"より主体的で積極的です。言わば"take"は自分から"get"の状態へ持っていく感じです。

例えば"Did you take a shot ?"と"Did you get a shot ?"では、大変な違いがあります。"to take a shot"は文脈によっては"try"(やってみる)の意味になり、「自分が撃つ」という感じです。つまり、"take"に主体性があるのです。

これに対し"to get a shot"には、"try"の意味は全くなく、むしろ「銃で撃たれる」というような意味になります。とにかく"get"は、自分の意志に関係なく"have"の状態になることを意味します。

Take things a little more seriously.
もう少し、物事に対してまじめになれ。
この"take"は、"accept"(受け止める)の意味です。


Just take what comes and do your best.
どんなチャンスも逃さずに最善を尽くしなさい。
この"take"は、"make use of"の意味です。"accept"より積極性があり、「どんなことにも積極的に取り組み、それを生かす」という感じです。


Take two aspirin tablets.
アスピリンを2錠飲みなさい。
「薬を飲む」は、このように"take"を用います。


I am not sure I can do it,but I want to take a shot.
できるかどうかわからないが、とにかくやってみたいんだ。
冒頭で説明したように"take a shot"は、このような場合は「やってみる」("try")の意味になります。


Please take my advice.
私のアドバイスを聞き入れなさい。
"Listen to my advice"だったら、ただ「聞きなさい」という意味で、また、"Accept my advice."は「受け入れなさい」となりますが、"take"を使うと、「"listen"して、それに積極的に従いなさい」という意味になります。


He took first prize.
彼は1位を勝ち取った。
いかにも、"grasp and get"という感じがしますね。


The plane crash took 200 lives.
飛行機事故は200人の命を奪った。
この"take"は、"claim"を使っても同じ意味になります。"kill"を使う場合は、"killed 200 people"となります。


Cancer took him.
ガンが彼の命を奪った。
7と同様な使い方です。別な言い方をすれば、「彼はガンで死んだ」となります。つまり、"Cancer killed him."とも言えます。


It's taken.
入ってます。
この"take"は、"occupy"の意味です。空席などを尋ねる場合、"Is it taken ?"などとも言います。


Take your time.We are not in a hurry.
ごゆっくりどうぞ。別に急いでいません。
主に命令形で用います。何かやっている相手に対して、気の済むまでゆっくりやるように言うような場合に使います。


Wool takes a dye well.
ウールは染色しやすい。
この"take"は、"absorb"(吸収する)という意味で使われています。


Jane has got what it takes to be a fine actress.
ジェーンには名女優になる素質がある。
この"take"は,"require"(必要とする)の意味です。「立派な女優になるのに必要なものを持っている」という意味です。


Take her temperature before she takes a bath.
お風呂に入れる前に、熱を測ってあげなさい。
"take one's temperature"は「体温を測る」です。


She took her own life.
彼女は自らの命を絶った。
"commit suicide"「自殺する」では、あまりにも直接的すぎる場合、"take one's life"を用いるとよいでしょう。ここでは、"take"は7の例文と同様な用法で使われています。つまり、"kill"を使えば"killed herself"となりますが、このように「命("life")を奪う」という言い方で
Take back what you said about my wife.
私の妻に対して言った言葉を取り消しなさい。
"take back"は"withdraw"や"retreat"、つまり「撤回する」や「取り消す」といった意味になります。この例文のように、「前言取り消し」といった場合に、よく使われます。


Don't take chances.You'll be killed.
危ないことはするな。殺されるぞ。
"chance"は、ここでは"gamble"や"risk"の意味で使われています。"take chances"と言えば「一か八かやってみる」という意味になります。


Our plans for the summer are taking shape.
夏休みの計画が具体化してきた。
"take shape"は、「はっきりした形になる」という意味です。ここでは"plan"が"take shape"してきたわけです。


Come on,Tom.Have dinner with us.Take potluck.
ねえ、トム。夕食を一緒に食べましょう。ありあわせのものですけど。
"potluck"は、「ありあわせのもの」という意味で、何が出てくるかわからない、といった意味合いがあります。一人一人が、いろいろな食べ物を持ち寄る「持ち寄りパーティー」は、"potluck(lunch/dinner)party"といいます。


Sorry.I took the liberty of bringing my friends here.
すみません。勝手に友達を連れて来てしまいました。
"take the liberty of 〜ing"は、「ことわりなしに〜をする」という意味で、事後承諾の時に使われる表現です。


Don't take it personally.I am not talking about you.
個人的な話に受け取らないでください。君のことをいっているのではないのだから。
ここでは"take"は、「(話を)受けとめる、解釈する、意味をとる」という意味で使われています。


The machine takes a lot of room.
その機械は場所をとる。
この"take"は、"require"(必要とする)という意味で使われています。


John took office two years ago.
ジョンは2年前に就任した。
"take office"は、「あるポストに就く」という意味です。


Wait here,son.I've got to take a leak.
ここで待っていなさい。おしっこをしてくるから。
"take a leak"で、「おしっこをする」という意味の口語です。


Let's take a break now.
ここで休憩にしましょう。
この"break"は、「(仕事や勉強の間の10分から15分の)休憩」の意味です。学校の「休み時間」も、これです。この文のように、「休憩("break")をとる、休憩する」という表現には、動詞は"take"を用います。


Sorry,pal,but we've got to take a rain check.Tomorrow, we're already booked.
残念だけど、あしたは予定が入っているので、また誘って下さい。
"rain check"は、本来は「(野球等の屋外スポーツが雨で中止になった時に観客に渡される)雨天引換券」の意味です。この文では、比喩的に使われています。「また誘って下さい」は、"Give me a rain check."と言います。


Candidates took to the streets in Tokyo.
東京で、候補者たちが街頭演説をした。
"take to 〜"で「〜の手段に出る」という意味です。


The girl took heart from her mother's words and had a job interview.
その女の子は、お母さんの言葉に元気づけられて、仕事の面接を受けた。
"take heart"は、「元気を出す」という意味です。


Some of American customs have taken root in Japan.
アメリカの習慣の一部が日本に根づいてきた。
"take root"は「根づく」という意味で、この文は、「一部のアメリカの習慣が、日本の習慣として根づいてきた」ということです。



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