workwork
"work"の基本概念は"to move with effect or effort"。ある"function"(機能)、"effect"(効果)、あるいは"effort"(努力)をもって"move"することです。"go","come","run","work"など、一見関係がないように見えますが、いずれも根底には"move"の概念があります。

"work"は、ある目的や結果のために、精神的あるいは肉体的努力を伴って何かをする(動く)、つまり、日本語では「働く」という訳語が当てはまります。

 また、名詞としての"work" という言葉はよく「仕事」と訳されていますが、"work"=「仕事」と覚えていたのでは、なかなかうまく使いこなせません。 "work" という言葉の基本概念は、何かを実現するためになされる "effort"「努力・労力」ということです。 この場合の労力とは、肉体的、精神的なもの両方に当てはまります。 日本語では "at work" も "on the job" も「仕事中」と訳されますが、実際にはニュアンスが少し違ったものとなります。"at work" は、何かに取り組んでいる、つまり実際に"working" していることを表しています。したがてここには"busy" という感じが入り込んでいます。

The medicine has worked.
薬が効いた。
冒頭で説明したように、この文は「薬が、ある種の効果をもって働く(作用する)」ということ。この"work"は"take effect"という意味です。


Things haven't worked as we expected.
期待していたようには、うまくいかなかった。
この"work"は、"to have the desired result,function,operate"(機能する、望み通りの結果になる)という意味で使われています。


My brain doesn't seem to be working well today.
今日は頭がさえない。
ここでは"work"は「機能する」という意味で使われています。「頭が機能していない、働いていない」とは、つまり「さえない」ということです。


Yeast makes beer works.
イーストはビールを発酵させる。
"work"は、このように「発酵する」という意味で使うこともできます。


I am working for The Japan Times.
私はジャパンタイムズに勤めています。
"to work for +会社名"は、「〜という会社に勤めている、〜で働いている」という意味になります。この時、"for"の後には必ず組織名が来ます。


He is working at an autofactory.
彼は、自動車工場で働いています。
"to work for 〜"が、実際には目に見えない「組織」を言っているのに対して、この文の"to work at 〜"は、働いている物理的な建物、場所を表します。「オフィスで働いている」は、"to work at an office"となるわけです。


Tom is working at French.
トムは、フランス語を勉強している。
6と同じ"to work at 〜"の形ですが、このように"at"の後に"subject"(教科、学科)が来ると、"to study"「勉強する」という意味になります。この"work"は、"to engage in physical or mental activity"(肉体的あるいは精神的に従事する)という意味です。


"Would you like another cup of coffee ? " "No thanks.I'm still working on this one."
「コーヒーを、もう一杯いかがですか?」「まだ残っていますから結構です」
この"work"も、7と同じような意味で使われています。"I'm still working on this one."は、「まだ、これを飲んでいる」という意味になります。


Puppets work with wires.
あやつり人形はワイヤーで動く。
この"work"は、"to move with function"「ある種の機能をもって動く」という意味で使われています。つまり、ここでは「人形としての機能で動く」ということです。


Work rope to soften it.
ロープを引っ張ったり、ねじったりして、なじませなさい。
"work" は、このように他動詞で"to stretch,twist or pull to achieve a certain result"(ある結果をもたらすために、引っ張ったり、ねじったりする)という意味で使うこともできます。


The child's face worked as she tried to keep back the tears.
子供の顔は、涙をこらえようと懸命だった。
ここでの"work"は"to move with effort".子供が、涙を流すまいと、一生懸命こらえて、顔をひきつらせている様子を想像して下さい。


The child worked Play-dough into an airplane.
その子は、Play-doughで飛行機を作った。(Play-doughは、メリケン粉でできた子供用の粘土です)
ここでは"work"は、"to shape,form,make"(形づくる、作る)という意味。


Do you think it will work ?
うまくいくと思いますか?
この"work"は2の例文と同様に、"function"や"operate"、つまり「機能する」という意味で使われています。


My stomach worked badly today.
今日は、胃の調子が悪かった。
この"work"は、「機能する」という意味です。"badly"をつけて、このように「調子が悪い」という意味に使うこともできます。


Cathy works her employees hard.
キャシーは使用人をこき使う。
この"work"は、他動詞で"to cause to do work"、つまり「働かせる」という意味で使われています。「"hard"に働かせる」ということは、日本語では「こき使う」という感じでしょうか。


David worked his way through college.
デビッドは、働いて自分の金で大学を出た。
"work one's way"は、「苦労して〜する」という意味。また"through"には「完了」の意味があるので、"work one's way through 〜"となると、「苦労してやりとげる、完了する」という意味になります。ここでは"through college"となっているので、「苦労して(つまり働いて自分
Tom's face worked with anger.
トムの顔は、怒りでひきつった。
ここでは"work"は、「(顔や心が)激しく動く、ひきつれる」という意味で使われています。興奮したり、感情が高まったりして、顔がピクピク動く様子を想像して下さい。


Garlic works wonders.
ニンニクは体にいい。
"work wondrs"は「奇跡をもたらす」という意味で、ここでは主語がニンニクなので「驚くほどよく効く」という意味になります。「ニンニクが驚くほどよく効く」ということは、日本語では「体にいい」ということですね。また、"work wonders"で「万能薬である」という意味にも
The tax program has not worked.
税政策は、まだ効を奏していない。
"work"は、"effect"(効果)を伴った動きを表しますが、ここでは「機能する、うまくいく」という意味で使われています。


Work all the problems on the sheet.
問題用紙の問いを全部やりなさい。
このように、"work problems"や"work questions"という場合は、"work"は"to solve"「解く」という意味になります。つまり"work problems,question"は、「問題を解く、問いに答える」という意味です。


This metal works easily.
この金属は加工しやすい。
"work"は、このように「加工する」という意味にも使うことができます。ここでは自動詞として、そのもの自体が加工されることを表していますが、"work the metal"(金属を加工する)のように、他動詞としても使われます。


Ted worked his grandmother for a new bicycle.
テッドは、おばあちゃんにうまいことを言って、新しい自転車を買ってもらった。
ここでは、"work somebody for something"で"to use tricks on somebody to get something"。つまり、「何かを得るために〜(人)をだます」という意味で使われています。「だます」といっても、おだてたり、うまいことを言ったりする程度で、悪意のある場合には使われません
Beer works on my appetite.
ビールは食欲をそそる。
この"work"は、"influence"(影響する)という意味で使われています。「食欲を"influence"する」ということは、つまり「食欲が出る」「食欲をそそる」という意味になりますね。


The plan didn't work out.
その計画は、うまくいかなかった。
"work out"は、「(計画などが)うまくいく」という意味です。つまり、"out"をつけることによって、「結果」の意味合いが出ます。また、同じ"work out"を使って、"How have things worked out ?"と言うと、「(結果)どうなった?」という意味になり、この場合は"work out"は"tu
Jane worked her connections into business.
ジェーンは人脈を使ってビジネスをした。
ここでは"work"は、"to put into operation,use,manage"「うまく使う」という意味で使われています。同じ「使う」でも、"use"を使って表現するより、"work"を使う方が、より積極的な感じが出て、「うまく駆使して、それが効果をもたらした」という意味合いが出ます。


Hard work and dedication is necessary for language learning.
語学学習は一生懸命頑張ってやることが大切だ。
この例文は語学修得には大変な労力を必要とするということなので、"work" を用いることになります。そして "dedication" は「自分を捧げる」という意味です。したがって "hard work and dedication" で、日本語で言う「一生懸命頑張る」という感じを出すことができます。


It takes a lot of time and work.
それには大変な時間と労力がいる。

I have a lot of work to do today.
今日はとっても忙しい。
"work" という言葉はその結果を示すときには、数えることができます。


Please read the works of Hemingway.
ヘミングウェイの作品を読みなさい。
この場合の "works" は作家などの努力の結晶である「作品」を意味します。つまり "work" の結果生じた"work" ということになります。


He is at work on the amplifier. He will be done in a minute.
今アンプにかかっているけれど、すぐに終わるよ。


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