ケリー伊藤が指導するインターネット上の英語学習
あなたの英語のどこが違うかを答えてくれるのがPecsの通信添削コースです。
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KEL通学コース
理論の順序を明確に 「事実」と「感想」を分ける 一般動詞を使う 関係代名詞を避ける
余計な語は使わない 英語的表現を身につけよう
英文を生き生きさせようと思ったら、できるだけ一般動詞、それも誰でも知っているような基本動詞を活用するようにしてください。"The verb gives life to any sentence." なのです。
日本の方が "presentation" をする時など、よく "be" 動詞を使って次のような言い方をします。

Today's topic is about the improvement of your English.

これでも意味はわかりますが、実際に話すのはあなたです。話す内容をもっと明確に伝えるためには、主語を自分にして動詞を活用してください。同じアイディアでも、動詞をうまく使うことによってもっと生き生きと相手に伝わります。

Today, I would like to discuss how to improve your English.

主語は人が望ましい
学校でそう教わるのかもしれませんが、日本の人は無生物主語を用いた方が英語的であるというようにとらえていると感じることがあります。動名詞などが主語に来る "Doing something is ..." という文章などを目にするからでしょうか。
ここで勘違いを正しておきます。"Plain English"、つまり明解な英語を目指すなら、なるべく主語には "personal reference"、つまり人をもってきてください。
これは上の基本動詞を生かすことにも関連しています。"Today's topic is 〜" とするよりは "I would like to discuss 〜" のほうが良いということです。

日本語と英語はもともと一対一の対応などしていないわけで、文の構造でも一致するわけがないのです。たとえ日本語が無生物主語(「今日の議題は...」)でも英語では人を主語(「私は〜」)にもってきてください。

◆例題5
私たちの住む日本の社会は、個性を重んじるよりも、むしろ他の人とうまくやってゆくことにより、より大きな価値をおく社会のようだ。
× In our modern Japanese society, getting along well with others seems to be more important than stressing one's own individuality.

"stressing one's own individuality"(個性を重んじること)は「志向性」を示し、"getting along well with 〜"(他の人とうまくやってゆくこと)は「行為」を示しています。こういう違ったことを、対比として考えることはできません。
また、「日本社会は〜というものだ」というような普遍的なことをいう場合は、 "seems" のような表現を入れるとポイントがぼけてしまいます。自分の見解として述べるためには、はっきりと "I understand 〜" とか "I think 〜" と言いましょう。

  • 英語感覚で見てみましょう。
    「他の人とうまくやってゆく」ということは「他の人に合わせる」と解釈して、対比させるために "individuality" に対して "conformity" を使います。
    また "(Japanese)society" には、"our" という所有格はつきません。ですから、この場合は "In Japan" だけで十分です。
  • 日本語のアイディアを表現しましょう。
    この日本文は、どちらが先か、どちらに重点を置くか、という "priority"(優先順位)の問題です。このような場合には "come" を効果的に用いて表現できます。たとえば、  
    • Safety comes first.(安全第一)  
    • Quality comes first.(質が大事)  
    • Clarity comes first.(明確さが一番大事)  
      などです。

2つのものを比べる場合には "〜 come before ..." を使えば、次の例文のように簡潔に言いたいことが表現できます。  

→His family comes before his job.(彼は家庭が仕事より大事です)

○In Japan, conformity comes before individuality.